赤ちゃん

待機児童数ゼロはホント!? 横浜市青葉区における保育施設

ここ数年、待機児童の問題がクローズアップされています。

わが子を保育施設に預けることができない親御さんがたくさんいることが明るみになりました。

マイホームのご購入や、新居への引越しの際に、周辺の保育施設が気になるという方も多いのではないでしょうか。

そこで、横浜市青葉区の保育施設について調べてみました。

 

◆横浜市青葉区の待機児童数

2016年4月1日現在の横浜市における待機児童数について、市のこども青少年局保育対策課がデータを発表しています(資料)。

このデータによりますと、横浜市全体の待機児童数は7人となっています(資料P.1)。

待機児童ゼロを目標にする横浜市の保育政策が、一定の成果をあげていることが確認できます。

そして、青葉区の待機児童数は0人となっています(資料P.8)。

青葉区においても、継続的な保育政策の効果が出ていると、ある程度は言うことができます。

草原と白い花

 

◆保留児童数は200人超え

横浜市が保育政策に力を入れていることは事実なのですが、保留児童はまだ、一定程度の数が存在しています。

保留児童数というのは、おおむね、保育所等に入所できないながらも、それに代わる保育環境が用意されている(と一応考えられる)児童の数となっています。

(統計上の待機児童数を減らすために、あえて保留児童数という枠をつくりカウントしているのではないかという批判の声もあります。)

以下のどれかに当てはまると保留児童数にカウントされます。

  1. 横浜保育室等に入所している
    ※横浜保育室は、横浜市が認定し助成している認可外保育施設です。主に、3歳未満の子どもを対象としています。
  2. 育休を取得している
  3. インターネットなどを 利用し、主に自宅で求職活動している
  4. 保育所等に、1箇所しか申し込みをしていない
  5. 保育所等に、2箇所以上の申し込みをしたが、第1希望の保育施設しか利用を望んでいない
  6. 自宅や、申し込みをした保育所等の近くに別の保育施設があるが、利用を望んでいない

こうしてみますと、とりわけ3から6の条件においては、望んだ保育所等に入れていないケースが多いと考えられます。

待機児童数の他に、こうした保留児童数にも着目することが、地域の保育環境が実際どうなっているかを考えるうえで大切です。

保留児童の数は、2016年4月1日現在、横浜市で3117人、青葉区で232人となっています(資料 P.8)。

海岸の親子

 

◆青葉区における保育施設の定員

保留児童が一定の数にのぼる青葉区ですが、保育施設の定員はどうなっているのでしょうか。

資料をみますと、定員数は4505人となっていて、その一方で、利用児童数は4237人となっています(資料 P.8)。

定員数としては空きがあるため、選択の幅を広げれば、保育施設に入れるとはいえるでしょう。

とはいえ、保留児童の数を見ますと、認可保育所に入るのは、必ずしも簡単ではないと思われます。

 

◆青葉区の各保育施設における定員の空き状況

青葉区の定員や、空き状況は、以下のページから確認できます。

⇒ 横浜市 こども青少年局 青葉区保育施設・事業(青葉区)
※人数は常に変動するので、最新の情報は、区の福祉保健センター(045‐978‐2428)に確認しましょう。

認可保育所については、ページの情報を見る限りでは、3歳児未満はどこも埋まっているようです。

3歳児以上は空きのあるところもありました(2016年8月1日時点)。

すでに8月になっているということもありますが、やはり、3歳児未満は早く定員になる傾向にあるのかもしれません。

 

◆定員が埋まっている場合

どこにも空いている保育施設がない場合、他の区を探してみるのもひとつの手です。

自宅から遠くなり大変かもしれませんが、選択肢のひとつとして、可能であれば、検討されると良いと思います。

お隣の都筑区では、認可保育所で、若干数ですが、3歳児未満でも空きがあるところがありました(2016年8月1日時点)。

他にも、空きのある区があるかもしれません。

横浜市各区の定員や空き状況は以下のページから確認できます。

⇒ 横浜市 こども青少年局 保育施設・事業
※人数は常に変動するので、最新の情報は、各区の福祉保健センターに確認しましょう。

青葉と木漏れ日

 

◆必ず保育施設の下見をしましょう

保育施設の候補が見つかったら、必ず事前に下見をしましょう。

保育施設の雰囲気や、保育士さんや預けられている子どもたちの様子など、実際に訪問して、見たり、お話をして確認しましょう。

また、交通アクセスも実際に行くことで、どれだけの時間がかかるか、毎日送り迎えができそうかチェックすることができます。

このあたりは、住まい探しと似ているかもしれませんね。

あと、横浜市は、横浜保育室等、独自の保育施設も充実しています。

こうした認可保育園以外の保育施設も視野に入れておくと、選択肢が広がると思います。

さらに、各区に「保育コンシェルジュ」が配置されています。

保育コンシェルジュは、多様なニーズに対応した保育施設・保育サービスの情報を提供してくれます。

どこに預ければいいのかといった悩みがあれば、相談されることをおすすめします(青葉区の連絡先:045‐978‐2428)。

 

◆まとめ

まだ不十分な点があるとはいえ、横浜市は、大都市の中でも、保育政策に力を入れている自治体です。

青葉区におきましても、希望の場所に必ず入所できるとは言えませんが、保育施設も一通りそろっています。

事前に情報を集め、行動を起こせば、その分、良い預け先が見つかる確率も高くなると思います。

青葉区や横浜市の保育施設について、今回の記事が、少しでも参考になりましたら幸いです。