マイホームの購入にあたって、まず行うことは、予算を決めることです。
アバウトな予算感覚で物件を探し、購入すると、後々ローンの支払いに苦労することが多いです。
ですからまず、適切な購入予算を設定することが大切になります。
予算は主に、以下の3つを合計した金額となります。
- ご自身で用意できる資金
- ご両親や身内からの援助
- 住宅ローン
住宅ローンは、借りられる金額ではなく、負担にならずに返せる金額で計算しましょう。
借りられる上限いっぱいの金額にすると、ローンの返済が大変になることが多くなります。
このとき注意すべきなのが、「返済負担率」です。
これは、「住宅ローンの年間返済額が年収に占める割合」を表しています。
例えば、年収400万円、住宅ローンの年間返済額が100万円の場合、返済負担率は25%になります。
※計算式 100万円 ÷ 400万円 × 100 = 25%
この返済負担率は、一般に、25%あたりが目安とされていますが、注意が必要です。
返済負担率は、主に、「借りられる金額」を計算するときに用いられます。
つまり、「負担にならずに返せる金額」を計算するのに適しているとは必ずしも言えません。
例えば、年収には、所得税や住民税といった税金や、健康保険・雇用保険・年金といった社会保険料が含まれていません。
実際の手取りのお金は、年収から、税金や社会保険料を引いた金額になります。
つまり、年収よりも少ない金額になります。
ですので、年収から割り出される「返済負担率」を用いると、返済に苦労する可能性が高くなります。
また、ご自身やご家族のライフスタイルや、マイホームにどこまでお金を費やしたいのかという価値観も様々です。
よって、一概に、返済負担率は何パーセントが適切ですとは言えません。
返済負担率はあくまでも大まかな目安としてとらえるといいでしょう。
返済負担率を計算する際は、分母を、年収ではなく、手取りの金額に置き換えて計算するのもいいかもしれません。
住宅ローンの金額は、ご自身やご家族の生活や価値観を振り返り、慎重に導き出すことが必要です。
そして、住宅ローンの金額が明確になったら、はじめに言いました3つの金額
- ご自身で用意できる資金
- ご両親や身内からの援助
- 住宅ローン
を合計します。
これで購入予算が決定しました。
この予算額にあった物件探しに出かけましょう。