太陽を指さす(Bリーグ優勝のイメージ)

『Bリーグファイナル 2016-17』と田臥勇太選手の魅力

バスケットのプロリーグであるBリーグの、
チャンピオンシップファイナルをテレビで見ました。

バスケットはあまり見たことがないのですが、
今季の2016-2017シーズンはBリーグ”元年”ということで、
関心が高まっていました。

 
また、ファイナルの対戦カードが、
“栃木ブレックスvs川崎ブレイブサンダース”
というのも良かったですね。

川崎は、同じ神奈川県内で、親近感がありました。

栃木は、あの田臥勇太選手が所属するチームで、
どんなプレーをするのか楽しみでした。

 
田臥選手は、高校時代の3年間、
インターハイ・国体・ウインターカップの3タイトルを、
全て獲得し、9冠に輝くという伝説を残しました。

その後、アメリカに渡り、
日本人初のNBAプレーヤーになりました。

そして、2008年から栃木に所属し、
これまで10年間、チームを支えてきた選手です。

 
そんな栃木と川崎のファイナル、
ゲームは、一進一退の攻防が最後まで続き、
選手たちのエネルギーがぶつかり合う、
とても白熱した内容でした。

結果は、85-79で、栃木が勝利しました。

 
バスケットゴールと青空

 
印象的なシーンは、第4クォーターの最終盤、
残り時間が1分を切ったときのプレーです。

川崎のポイントガード・篠山選手が、
味方選手にパスを出しました。

しかし、このパスは大きくなり過ぎて、
ボールは味方選手のはるか頭上を通り、
ラインの外へ出てしまいました。

 
一方、その直後の栃木のオフェンスで、
ポイントガードの田臥選手は、ドリブルで切り込み、
冷静にアシストパスを出します。

このパスをギブス選手が決めて、2点が加わり、
得点差が5点に開きました。

ほぼ、勝負が決したといっていい瞬間でした。

 
この土壇場での両ポイントガードのコントラストが、
とても印象に残りましたね。

 

田臥勇太選手の3つの魅力

試合終盤の緊迫した場面では、浮足立ってしまい、
ミスが出ることもあると思います。

その中で、冷静にアシストを決める田臥選手は、
やはり、ただ者ではないと感じました。

“胆力”があると思いました。

 
また、勝利者のインタビューにおいて、まず第一声で、
相手チームに感謝を述べ、その健闘を称えました。

はじめに相手チームのことを話すスポーツ選手って、
なかなかいないと思います。

この”心配り”も素晴らしいと思いました。

 
おそらく、その温かさ、器の大きさは、
チームメイトも包んでいるのでしょう。

勝利に喜ぶチームを見ていて、
田臥選手を中心にまとまっている様子が伝わってきました。

 
さらに、会場は、栃木のチームカラーである黄色に染まり、
“一体感”がありました。

田臥選手は、ファンの熱い思いを
エネルギーにしているのだと感じました。

実際、インタビューでも
「ファンと一緒に戦う」と言っていますね。

“一緒に戦う”というのは、
決意と情熱に満ちた強い言葉です。

 
選手が真剣にプレーをし、ファンがそれを応援し、
その応援が選手の力になる。

こうした理想的な循環がありました。

 
ひまわり

 
胆力、心配り、一体感という3つの面に、
特に強く、田臥選手の魅力を感じました。

華麗なプレーや、体を張ったディフェンスなど、
プレーはもちろんのことなのですが、
人間性もとても豊かな人ですね。

 
田臥選手は、横浜出身なので、
高校に上がる前から、地元では有名でした。

バスケットがとても上手い子がいると評判でした。

今回、改めてファンになってしまいました(笑)。

 

もちろん、この度の優勝は、田臥選手だけではなく、
選手、コーチ、スタッフ、ファンが一体となり、
つかんだタイトルです。

どんな分野でも、大きな成果を出すときって、
さまざまな要素の相乗効果が渦巻いているときです。

その熱いエネルギーを強く感じたファイナルは、
とても楽しく、また、勉強になる試合でした。

 
川崎の選手たちも素晴らしいプレーでした。

来シーズンは、会場に足を運び、
バスケの試合を観戦をしようと思います。

 

ちなみに、ファイナルの翌日、
同じ会場(代々木第一体育館)にて、
リーグの1部と2部の入れ替え戦がありました。

地元の横浜ビー・コルセアーズは、
この試合に勝利して、1部残留を決めました。

横浜が勝って良かったです。

そして、来シーズンは、
もっと順位が上がると嬉しいですね。